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読むぞっ!「きらきらひかる」の十年後を描く、というコピーに釣られた江國香織。 歯に衣きせぬこの人の真剣辛口エッセイってどんだけな銀色夏生。 今年に入ってすぐの新刊なのに見逃してたので焦った池波正太郎。 フィリップ大絶賛につき覚悟を決めた、父は船乗り・曽祖父はやくざなハードボイルド北方謙三(笑)。 とりあえず、最初の3冊を同時に読んでいって、最後に超大作に手をつける予定なんだけど、確か「水滸伝」って今12巻まで・・・追いつかんて(汗)。 その他に川上弘美と、北村薫と、恩田陸と・・・あああ、中山可穂も待ちかまえてるんだったー。 出来れば、後で追記して感想も書いておきたい。 がむばれ図書委員長!(だったんです) ---------------------------------------- 「ぬるい眠り」江國香織 どれにも私の指紋がついている・・・と、まさにその言葉通り。 今までの江國作品のどこかで読んだことがあるようなデジャヴ満載で、まぁこれが彼女の様式美なのかもしれない。若い頃の作品ゆえか、主人公がまだ少し激情的だなと思った。 「ぬるい眠り」と「清水夫妻」がよかった。 特に「清水夫妻」の、最後まで正体がわからない、ぼろぼろのしまうまのぬいぐるみ。この異様な存在の吸引力ときたらどうだろう。 冷蔵庫の牛乳を取りに行くような自然な足取りで、平熱の狂気に傾いてゆく、この人のこういう恐ろしさが好きだ。 ---------------------------------------- 「銀色ナイフ」銀色夏生 この人の文章って、この人を忠実に体現していると思っていて、私はこの人の文章が好きだから、イコールこの人が好きだ。 好きだと思ってこのエッセイを読んでいると、ナツヲさんが嫌いだと思うものや人の例が次々出てきて「うわ、これ私のことだよ」というのもいっぱいあって、勝手にがっかりして非常に疲れる(笑)。 それでもどんどん読んでいくと、あまりに何度も嫌われるので、だんだん平気になってきて、それはそれでいいと認められているような気すらしてきて、最後にはけっこう愛されているんだと感じる。ふふふふ、宗教のようだ。 もちろん同感することも多い。多分同感の方が多い。立ち位置の考え方とか。 笑いながらも体力を使うので、読むのは1日に10項目程度にした方が良い。それでも1カ月以上かかる(笑)。 ---------------------------------------- 「夜明けの星」池波正太郎 やばい。読む前にどっか行っちゃった・・・実家に置いてきたのかなぁ? ----------------------------------------
by deuxfraise
| 2007-10-07 03:04
| reading
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